開発点光 #01 | KAIHŌ SOCKS

KAIHŌ SOCKSは、ニットの一大産地 新潟・五泉で工房を営む、「くつ下工房」の職人 上林希久子さんが開発した独自の製法で作る、しめつけず履き心地のよい靴下との出会いがはじまりです。

RELIEFWEARのKAIHŌ SOCKS「KIHON」の元となった靴下は、上林さんが病気のご両親のことを考えて作ったものでした。今から20年以上前、ゴムなしソックスと呼ばれる靴下がまだ世の中になかった頃の話です。

病気で足の血流が悪いご両親のことを想ってできたのは、むくんだ足を締めつけないよう、ゴムを使わず、履き心地がとことん良い靴下。さらに、三陰交という身体の巡りをよくするツボを保温し、ずれ落ちにくくするために、足首を二重仕立てにしています。

このしめつけない仕様と同時に、製作の工程やスタイルが独自なことも、くつ下工房の靴下の心地よさの秘訣です。

それは、昔ながらの低速の編み方をし、大きくゆったり編んだものを、ゆるめのプレスをかけて、縮めていること。

大量生産が主流の靴下製造では、高速・効率化が求められ、糸の風合いを生かした柔らかさなど、心地よさを感じる要素はこぼれ落ちていきました。

そんな中、履く人のことを一番に考えたこの靴下は、低速・効率的とは言えない方法をあえて取っています。だからこそ、他にはない特別な履き心地が生まれています。足がその心地よさを覚えているような、一度履くと手放せない靴下です。

色味にもこだわり、表糸と裏糸の色を変えることで、履いた時に裏糸の色をほのかに感じる、奥行きのある色合いを表現しています。力を与えてくれる色や、落ち着いた気持ちになれる色など、その日の気分に寄り添うような7色展開です。

今回紹介したKIHONのほか、履き心地はもちろん、機能性やシーンに合わせて選べる、RELIEFWEARオリジナルの靴下をくつ下工房と制作しています。

素足のように心地よくて、足元からじんわり幸せを感じられるような靴下を目指しています。ぜひ一度、その心地よさを味わっていただけたら嬉しいです。

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開発点光:この連載では、RELIEFWEARの製品開発にまつわる、ヒト・モノ・コトにスポットライト(点光)をあて、それぞれのストーリーを紹介していきます。