開発点光 #04 | 身体を「ととのえる」TANDEN PANTSができるまで ②

RELIEFWEARが考える「ととのえる」は、身体をあるべき姿へ導くこと。
ととのえるプロダクト第1弾は「TANDEN PANTS」(タンデンパンツ)。
開発ストーリーや製品の特徴を、5回にわたりお届けいたします。

① 身体の理想の状態とは?「上虚下実」 2020.09.01公開
② 自然体とは真逆? 現在の私たちの身体 2020.09.04公開
③ 身体を「ととのえる」TANDEN PANTS 2020.10.09公開
④ TANDEN PANTSの履き方
⑤ TANDEN PANTSの生地と色


自然体とは真逆? 現在の私たちの身体

 

理想的な身体の状態「上虚下実(じょうきょかじつ)」に対して、現代の私たちの身体はどうなんだろう?

考えてみると、現在の私たちは、スマホやPCの使用など常に上半身を使います。首や肩を酷使し、上半身のコリに悩むことの多い生活です。
また、長時間のデスクワークや運動不足により、足腰を使う場面は少なく、下半身の血流は滞りがち。上半身は無駄な力が抜けていて下半身が充実している「上虚下実」とは真逆に近い状態。“なんとなくいつも不調”なのは、そこに原因があるのかもしれません。


「上虚下実」を作るためには、骨盤を締め腰肚(はら)を安定させ、中心感覚を意識することが近道です。しかし、下半身には締めつけていい場所といけない場所があるのだそう。



”通常「腰紐」や「角帯」が巻かれる所は、「腰骨」と言われる腸骨の上端部分であり、この部分は人体のなかでもっとも大きく強靭な骨であるために、強く締め付けたとしても内臓の生理に悪影響を及ぼすことがない。
それに対して腹部ないしウエスト部分を帯で圧迫した場合には、内臓のはたらきが直ちに影響を受けるだろう。ー中略ー
そして「腰紐」を結ぶ場所はウエスト部分ではなく、骨盤の上縁部分が基本となる。”

(出典:『たたずまいの美学-日本人の身体技法』矢田部英正著)

何年もお腹の不調を感じていた私にとって、ゆるいボトムスでもお腹部分が苦しかったのは、締めつける位置に問題があったと分かりました。
弱い力でも間違った力が長期的にかかっていれば、じわじわと身体に影響を与え、気づいたら大きな不調を招くことになるかもしれません。
私のように不調の原因のひとつに、身につけるものによるストレスがあるように思います。

次回は、そんなストレスを解消するために開発した、
身体を「ととのえる」TANDEN PANTSについて、詳しくお話しします。