開発点光 #10 | 身体を「ととのえる」TANDEN PANTSができるまで⑤
RELIEFWEARが考える「ととのえる」は、身体をあるべき姿へ導くこと。
ととのえるプロダクト第1弾は「TANDEN PANTS」(タンデンパンツ)。
開発ストーリーや製品の特徴を、5回にわたりお届けいたします。
① 身体の理想の状態とは?「上虚下実」 2020.09.01公開
② 自然体とは真逆? 現在の私たちの身体 2020.09.04公開
③ 身体を「ととのえる」TANDEN PANTS 2020.10.09公開
④ TANDEN PANTSの履き方 2020.10.30公開
⑤ TANDEN PANTSの生地と色
⑤ TANDEN PANTSの生地と色
日本ではいわゆる和服が日常的に着られていた時代は、今のように春物、夏物、秋冬物など商業的な区切りもなく、登山着のように、基本的にはレイヤードスタイルでした。
年中着られる着物や野良着をベースに、寒くなったら重ね着をして、寒さを凌いできました。
TANDEN PANTSも、そんな風に季節を問わず、長く着られるものにしたいと思い、生地や色にもこだわりました。
生地について
生地は、高密度に織られた、ハリやコシのあるコットン素材。
定番カラー(SUMI・KON・SHIRO)は、馬布。限定カラー(AKA)は、タイプライタークロスを使用。
パンツの重量は、馬布使用が330g、タイプライタークロス使用が280g。どちらも薄手で密度が高く、風を通さず、軽くて丈夫な生地を選びました。
寒い日は、中に暖かいスパッツを履くなどレイヤードすると、年中履くことができ、アイロンをかけずとも、独特のニュアンスを楽しむことができます。
馬布 / SUMI・KON・SHIRO
もともと乗馬の際に、滑らないように鞍の下に敷いていた布で、高密度に織られた丈夫な生地。
素朴な風合いとコシがあり、着ていくうちにしっとりと馴染んでいくような生地です。
タイプライタークロス / AKA
光沢感のある上質な細い糸を高密度に織り上げた生地。
タイプライターの印字用に用いられていたなど諸説あるそうですが、強度があり、より軽量なのが特徴です。
独特なハリ感と光沢感があり、上品さとラフさを兼ねそなえた風合いが特徴です。
色について
ハレとケの伝統色として日本人に馴染み深く、普段のコーディネートにも取り入れやすい4色展開。
定番カラーのSUMI、KON、SHIRO。限定カラーのAKAがあります。
その日の気分やなりたい自分にあわせて、身につける色も選んでほしいと思いながら作りました。
SUMI / GRAY
墨色は、白と黒の中間の落ち着いた色。
伝統的な芸術文化である水墨画や書道などに使われ、日本の独特な美意識”侘び寂び”を感じさせます。
曖昧でどんな色とも馴染みやすく、まわりが際立つ洗練されたイメージの色です。
控えめで柔らかく、ニュートラルでいたい時におすすめ。
KON / NAVY
紺色は、宇宙や夜空のように神秘的で、心を静かにしてくれる色。
藍染め技術が発達していた日本では、紺屋と呼ばれる染物屋で藍が染められ、深い青の紺色は古くから親しまれてきました。
気持ちを落ち着かせ、インスピレーションを高めたい時におすすめです。
SHIRO / WHITE
白色は、晒のように真っさらな、何にも染まっていない色。
神聖さや浄化、純真さをあらわすため、古くから神事や婚礼などにも古くから使われています。
気持ちが引き締まり、シンプルでいたいときやリセットしたい時に。
AKA / RED
赤色は、血や太陽・火といったエネルギーを表す色。
平安時代の衣装を始め、ハレの服として赤色は好まれました。また、神社の社殿や鳥居などの建造物には、災厄を防ぐ色として使われています。
エネルギーを満たしたい時や晴れやかな装いをしたい時に。
この記事を参考にしながら、普段身につける色も選んで頂けたら嬉しいです。
TANDEN PANTSは、デスクワークや立ち仕事など長時間同じ姿勢を取る、働く女性たちのためのパンツです。
骨盤がしっかり締まる心地よさと、お腹を締めつけない解放感を体感できます。 AND MORE