コレクション: TANDEN PANTS
TANDEN PANTSは、
身体を「ととのえる」ためのパンツです。
開発のきっかけは、腹痛から虫垂炎になったこと。
術後に傷跡の痛みで、着るものに困った経験を元に
身体視点から衣服を見直し、制作しました。
身体視点から衣服を見直し、制作しました。

身体の理想「上虚下実」に導くため
TANDEN PANTSを開発で大事にしたのは、
「身体をあるべき姿へと導く」こと。
「身体をあるべき姿へと導く」こと。
キーワードとなるのが、
「上虚下実(じょうきょかじつ)」という言葉。
これは、上半身は無駄な力が抜けていて、
下半身はどっしりと 充実している状態のこと。
東洋では、理想の身体の状態とされています。
私達現代人はPCやスマホで上半身が常にガチガチ。
対して、下半身は動かすことが少なくなっており、
上虚下実とは真逆に近い状態だと感じます。

対して、下半身は動かすことが少なくなっており、
上虚下実とは真逆に近い状態だと感じます。

『ボンジュール ジャポン-フランス青年が活写した1882年-』
(ウーグクラフト 著・後藤和雄 編 朝日新聞社刊より)
写真は、140年前の日本人の車夫の姿です。
リラックス感と快活さのある姿。
身体の中心でキュッと腰紐を結んで、
下半身が力強く安定感のある
まさに「上虚下実」な身体です。
骨盤で穿くパンツ
TANDEN PANTSは、上虚下実の身体を、
衣服の視点からアプローチしました。
衣服の視点からアプローチしました。
RELIEFWEARが着目したのが、
「丹田(タンデン)」です。
へそ下3寸(約9cm)にあると言われる、
身体の中心とされる部分。
「丹田(タンデン)」です。
へそ下3寸(約9cm)にあると言われる、
身体の中心とされる部分。
丹田を意識することで、腰と下腹が安定し、
背骨や頭の位置が正しく据えられる。
背筋がすっと伸びて、身体を自然な状態へ導く手助けになります。
背骨や頭の位置が正しく据えられる。
背筋がすっと伸びて、身体を自然な状態へ導く手助けになります。

日本のかつての日常着である袴や野良着は、
骨盤で締め、丹田の位置で結び、
衣服自体が自然と身体の中心を意識できる仕様。
だから TANDEN PANTSは、
身体の理にかなった、昔の日本の衣服
「股引」にならいました。
人と会う場面やお出かけなど、
日常の中の「ハレ」をイメージして作りました。
着心地は?
ウエストは締めつけない方がいい場所
TANDEN PANTSは、
お腹や鼠蹊部を締めつけません。
お腹や鼠蹊部を締めつけません。
実はウエスト部分は骨がないため、
人体の中でも弱い場所。
逆に骨盤部分は人体の中で
もっとも大きい骨があり、強靱な場所。
人体の中でも弱い場所。
逆に骨盤部分は人体の中で
もっとも大きい骨があり、強靱な場所。
ウエストの圧迫は、
内臓などにも影響すると言われています。
昔の日本人が骨盤部分で締めていたのには、
身体の理にかなっていたから。
(参考文献:『たたずまいの美学ー日本人の身体技法ー』矢田部英正 著)
内臓などにも影響すると言われています。
昔の日本人が骨盤部分で締めていたのには、
身体の理にかなっていたから。
(参考文献:『たたずまいの美学ー日本人の身体技法ー』矢田部英正 著)

骨盤とウエスト。
身体への負担は、 締める位置10cmの違いでも、
差があると実感しています。
「まるで穿いていないみたい」
身体への負担は、 締める位置10cmの違いでも、
差があると実感しています。
「まるで穿いていないみたい」
そんな風に言われることの多いTANDEN PANTS。
最初は腰で穿く感覚に違和感を感じるかも。
慣れてくると、骨盤で締める心地良さとお腹の解放感を感じます。
最初は腰で穿く感覚に違和感を感じるかも。
慣れてくると、骨盤で締める心地良さとお腹の解放感を感じます。
シルエットは?
身体はラク。
でも、きれいなシルエットを目指して作りました。
でも、きれいなシルエットを目指して作りました。

ゆとりはあるのに、すっきりした印象。
理由はフロントタックを左右2本ずつ入れ、
タックを内側へ折るインタックにしているから。
凛とした印象の日本古来の袴もよく見ると、
インタック仕様。
中心に向かって凹みができ、立体感が出るので、
動きやすく、お腹まわりもすっきり見えます。
インタック仕様。
中心に向かって凹みができ、立体感が出るので、
動きやすく、お腹まわりもすっきり見えます。
身体視点の3つのデザイン
身体にとっての心地よさを大事にしたディテールや仕様にしました。
その1 丹田ループ
3つのベルトループが
ゆるいV字を描くように取り付けてあります。
中央のループは、「丹田」の位置の目印。
身体の中心へ結び目を誘導し、
体幹への意識に繋がります。
ゆるいV字を描くように取り付けてあります。
中央のループは、「丹田」の位置の目印。
身体の中心へ結び目を誘導し、
体幹への意識に繋がります。

その2 前後で長さの違うフラップ裾
イスに座ると生地が上に引っ張られ、
パンツの前側に必ず隙間ができます。
この隙間からの冷気を防ぐため、
前側を長くしています。
長時間のデスクワークなど、
足元の寒さが気になるときは、
裾のフラップを下げてください。
パンツの前側に必ず隙間ができます。
この隙間からの冷気を防ぐため、
前側を長くしています。
長時間のデスクワークなど、
足元の寒さが気になるときは、
裾のフラップを下げてください。

その3 おなかポケット
身体の中心部分のお腹を温めると、
効率的に身体を温められます。
そのためのカイロを入れられる
小さなポケットを付けました。
寒さが気になる季節に、
使っていただきたいポケットです。

効率的に身体を温められます。
そのためのカイロを入れられる
小さなポケットを付けました。
寒さが気になる季節に、
使っていただきたいポケットです。

生地の特徴は?

高密度でハリやコシのあるコットン素材
「馬布」を使用しています。
*YAMABUKIのみ、タイプライター生地を使用。
上品に見えつつ、ナチュラルさも備えています。
どちらも軽くて丈夫なのが特徴の生地です。
卵4個分ほどの軽さ。
どちらも軽くて丈夫なのが特徴の生地です。
卵4個分ほどの軽さ。
薄手ですが、風は通しにくい素材です。
寒い冬でもレギンスなどとレイヤードすれば、
1年中着回せるような素材として選びました。
寒い冬でもレギンスなどとレイヤードすれば、
1年中着回せるような素材として選びました。
風合いは?経年変化は?
馬の鞍に使われるような、耐久性のある生地の馬布。
薄手でさらりとした風合いです。
濃い色は負荷がかかる部分や洗濯による
摩擦・経年変化により、
縫い目や折り目の部分は、
穿いていくうちに少しずつアタリが出ます。
ですが、デニムのような、
アタリが出ても素朴で自然な風合いです。
色も全体的に少し褪せますが、
馬布ならではの生地の持ち味の良さがあります。
カラーは?
肌馴染みが良く、
普段のコーディネートにも取り入れやすい4色展開。
カジュアルでありつつ、
どのカラーも大人の上品さを感じる色味に。
普段のコーディネートにも取り入れやすい4色展開。
カジュアルでありつつ、
どのカラーも大人の上品さを感じる色味に。
SUMI(GRAY)、SUNA(LIGHT BEIGE)、
KINARI(IVORY)、 YAMABUKI(OCHER)。
KINARI(IVORY)、 YAMABUKI(OCHER)。

*KINARIの生地は、
細かい茶色の粒(点々)が含まれております。
綿そのままの風合いを残しているためです。
風合いの一部としてお楽しみください。
細かい茶色の粒(点々)が含まれております。
綿そのままの風合いを残しているためです。
風合いの一部としてお楽しみください。

*初期型TANDEN PANTSとTANDEN PANTS NEWで
上記部分に仕様の差がございます。
ご注意ください。
サイズは?
腰紐でサイズ調整可能な1サイズ展開です。
普段、S~Lサイズ着用の方に対応しています。
普段、S~Lサイズ着用の方に対応しています。
TANDEN PANTSは骨盤で穿くパンツのため、
通常のパンツサイズ設定と異なります。
体型は人によって、さまざまです。
腰紐でご自身の身体に合わせて、ご調整ください。
通常のパンツサイズ設定と異なります。
体型は人によって、さまざまです。
腰紐でご自身の身体に合わせて、ご調整ください。
*
後ろで結ぶ締め方もあります。
XSやSサイズに近い細身の方や、
より骨盤を締めた感覚を味わいたい方におすすめ。
前で紐を交差したあと、後ろに回して結ぶと、
より骨盤が締まる感覚が味わえます。
XSやSサイズに近い細身の方や、
より骨盤を締めた感覚を味わいたい方におすすめ。
前で紐を交差したあと、後ろに回して結ぶと、
より骨盤が締まる感覚が味わえます。
お手入れは?
より綺麗な状態をキープするには、
中性洗剤を使い、手洗いもしくネットに入れ、
洗濯機の手洗いコース等での洗いがおすすめです。
脱水時間を短くするのが、
生地に負担をかけない、長持ちのコツ。
中性洗剤を使い、手洗いもしくネットに入れ、
洗濯機の手洗いコース等での洗いがおすすめです。
脱水時間を短くするのが、
生地に負担をかけない、長持ちのコツ。
ゆるめの脱水状態で干せば、アイロンいらずです。
素材独特のニュアンスを楽しむことができます。
素材独特のニュアンスを楽しむことができます。