ご自愛おやつ -葉月-

忙しない1日の中でも、ほんの少しだけ、身体もこころも解けるおやつの時間を。
そんな思いで始めた連載です。 

「おやつ」の語源は、江戸時代の午後2時〜4時に当たる「昼八つ」に由来するそう。
1日2食だった時代、体力維持のためのエネルギー補給や気分転換の役割を担ったおやつ。 

いまの私たちにも、ひと月ごとに少しずつ変化する季節や身体に合わせて、手軽で美味しく。
身体もこころも休んで満たされる、ご自愛おやつを。

ムジナの庭さんとご一緒に、毎月お届けしています。

葉月のおやつ すいかと甘酒のサマードリンク



材料
2人分)

・すいか 約200g(今回はカットすいか 1パックを使用)
・甘酒 100cc
・塩こうじ 小さじ1/2
・ミントなどをお好みで 

<道具>

ミキサー、メジャーカップ、小さじ、グラス

*ミキサーがない場合は、すいかをおろし器ですりおろすか、食品用ポリ袋に入れて揉んでシェイク状にします。

作り方 

①すいかの種を取りのぞいておく。
(カットすいかでない場合は、皮と種をとりのぞき、小さく切る。)
②すいか、甘酒、塩こうじを入れ、ミキサーにかけ、ジュース状にする。
③器に入れ、ミントを盛りつける。

 

 

葉月のご自愛POINT  Fromムジナの庭

暦の上では88日が立秋となりますが、まだまだ暑い日が続きますね。

ひんやり喉ごしのよいものがおいしい時季。
ですが、体温より低い温度の食べ物は、胃腸を冷やし、消化吸収力や食欲低下を招いて夏バテのもとに。

とはいえ、これだけ暑いと冷たい物をぜんぜん取らずに夏を乗り切るというのはむずかしい。。。

そこで今回は、氷たっぷりの飲み物やアイスに替えて、自然の甘味とシャリシャリとした食感で涼しさを味わえるおやつをご紹介しました。

熱中症の治療に使われる漢方薬に「白虎湯」というものがあります。
すいかは「天然の白虎湯」ともいわれ、身体にこもった熱を冷まし、余分な水分を排出してくれます。 

そのまま食べてももちろんよいのですが、目にもかわいいピンクのドリンクにしました。
胃腸を丈夫にして元気を補ってくれる甘酒と合わせています。 

キンキンに冷たくなくとも、スーッと暑さがひいてくる爽やかなドリンクです。
うちわ片手に、風鈴の音とともに、味わってみてください。

文:鍼灸師 柳田りつこ(ムジナの庭)

 

撮影後記 From RELIEFWEAR

夏こそ養生。
秋冬の冷えの対策は夏から始まっていると、年々思うようになりました。

今回のすいかと甘酒のドリンクは、そんな夏の大敵「冷やしすぎ」にならないための夏の簡単ご自愛ドリンク。 

すいかジュースと聞いた時、大玉のすいかを想像して、ちょっと作るハードルが高そうと思ったのも束の間。
「カットすいか」なる便利なフルーツパックを使って、混ぜてジューサーにかけるだけのお手軽さ! 

淡いピンク色に、すいかと甘酒のやさしい自然の甘み。
アイスコーヒーやアイスとも違う、夏バテ気味の疲れた身体を、すっきり涼やかに癒してくれました。

身体や胃腸を冷やしすぎずに、暑い夏を元気に乗り切りましょう。


教えてくれたひと
ムジナの庭 主宰 鞍田 愛希子さん、鍼灸師 柳田りつこさん

“何歳からでもリスタートできる社会へ”をテーマに、20213月に東京都小金井市に誕生した福祉施設「ムジナの庭」。

生活や就労に障害のある方が心身のバランスを取り戻していくため、生活や仕事の支援のほか、植物を糸口にからだやこころのプログラムを行なっている。

鞍田さんが立ち上げたムジナの庭で、ボディケア担当をされている鍼灸師 柳田さんに教えていただきました。

https://atelier-michaux.com
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©️Mao Yamamoto