KIHON の特徴
締めつけない、絶妙なフィット感
一番の特徴は、“履き口にゴムの入っていない、締めつけのない心地良さ”。
裏糸全体に、伸縮性のある糸を入れ、ストッキングのように、靴下全体が伸縮し、足を包み込むような設計です。
履き口にゴムの入った靴下のように、一箇所に圧が集中しません。
ゴムがなくてもずり落ちない
たっぷりの糸と編み目数、それに伸縮性のある裏糸で支え、履き口にゴムが入っていなくても、ずり落ちにくい仕様です。
出来上がり寸法より、大きく柔らかく編んで、ゆるめのプレスで縮めて、仕上げています。
「三陰交」
秋冬の寒い時期はもちろん、夏場も冷房で足元は冷えがちに。
冷えは万病の元。春夏秋冬、1年中、足元は温めておくのをおすすめします。
KIHONとTSŪKIは、「三陰交」を温めるため、足首部分を二重仕立てにしています。
「三陰交」とは、内くるぶしから指4本分上にあるツボのこと。東洋医学で3つの陰が交わるとされ、冷えのたまりやすい場所と言われます。
二重仕立てで厚みがある分、指で持ちやすいため、履きやすく、そして履かせやすい。ご年配の方にも喜ばれています。
糸本来のふっくら感
昔ながらの編み機を使い、低速で編んでいます。糸に負担をかけず、ゆっくり編むことで、糸の風合いを活かした製法です。
時間も糸もたっぷり使います。非効率だから生まれる、ふっくらした風合いです。
Photo:masaco
足指動く、広めのつま先
歩く上で、足の指が開いて、地面をグリップするような感覚は大事なポイント。
5本の足指をしっかり使って歩きやすいよう、靴下の中で指を自由に開くことができる、つま先広めのサイズ設計にしています。
足想いのものづくり
素材は、足の声を聴いて
天然繊維と化学繊維、それぞれの良さを考えながら、“足にとっての心地よさ”を基準に素材を選んでいます。
表糸はコットン70%とアクリル30%の混紡糸。コットンは肌あたりが良く、水分の吸収には優れています。反面、乾きづらさも。
足は1日でコップ1杯分の汗をかくとも言われます。汗が靴の中でこもると、不快感や汗冷えに繋がります。アクリルを入れているのは、乾きやすさ・温かさなど、足を快適な状態を保つため。
裏糸には、ナイロン93%・ポリウレタン7%の伸縮性のある糸を全体に使用しています。履き口にゴムが入っていなくても、ずり落ちにくい仕様を作るため。
化学繊維混紡ですが、上質な糸を使っているため、チクチクしたりといったストレスはありません。
Photo:masaco
こころよろこぶ色えらび
解放的になれる色。元気になれる色。こころ静かになれる色…
色彩には、身体やこころに作用する力があります。私たちが、色を大事にするのはそんな理由があるから。
自然や景色から着想を得た色と名前で、なりたい自分や気分に合わせて選んでいただける色づくりをしています。
例えば、「AKE」は明け方の茜空のイメージした色。表糸にマゼンダピンク、裏糸にブルーを使用しています。表糸と裏糸の色を変えることで、奥行きのある色を表現しています。
“家族のため” から生まれたくつ下
KAIHŌ SOCKSは、新潟・五泉の「くつ下工房」とともに開発しています。
ベースになったのは、20年以上前にくつ下工房の職人 上林希久子さんが開発したゴムなしの靴下。
ご病気で寝たきりとなり、むくみがひどくなったお父さんを、少しでも楽にしたいと思って作り始めた靴下でした。
きつく感じるゴムを単純に抜いてみても、締めつけはなくなるものの、脱げやすくなる…
数々の思考錯誤の末、辿り着いたひと想いの履き心地です。
Photo:masaco
養生を贈る
一度履くと、履き心地の良さからギフトとして贈られる方が多いKAIHŌ SOCKS。
贈るひとを想いながら、労りの気持ちとともに、色や種類を選ぶのも楽しい時間です。