なにすてた? #04 デザイナー 石川愛子さん | 番外編 占いとわたし

番外編 占いとわたし

「なにすてた?」デザイナーの石川愛子さん編では、こころの断捨離ものがたりを3回に渡り、お届けしてきました。今回は番外編です。

 

―巷では占いによる「風の時代」というような言葉を耳にすることが増えました。
子どもの頃から占いが身近にあった石川さんにとって、「占いとは?」「占いとの付き合い方」について聞いてみたいと思い、お話を伺いました。


わたしは性格が優柔不断で小心者なんです。
右の道に行きたいと思っても、左の道に行ったらどうなるんだろうって気になる、結果何も進まない、なんてことが多いんですよ。
占いはそんなわたしが何か行動を起こすための後押しになるもの、ですね。

ずっとしたかった引っ越しも、重い腰を上げられたのは占いのおかげ。
自分の運気を見ていくと「引っ越せる時期」というものがあるんです。
引っ越すなら海の近くにと思っていたので、そうすると目黒から南西方角で、時期は2021年の1月4日までがいい。
その時期を逃すと、しばらく引っ越しにいい時期が巡ってこない。

それがわかって、ぱっと行動に移せたんです。
だから何でも自分で決められる人には、占いは必要ないものだと思います。
母とよく言うんですが、自分で自分の行く道を決められる人は、下手に占いはしない方がいいって。



石川さんが占いの時に使う道具たち。手相を見ていく時に使うちょうど良いサイズの木棒は、子ども用の箸を使っているんだとか。

占いには「宿命」と「運命」というものがあって、宿命は生まれつきその人が持っている自分では変えられないもの。
運命は生きていく中で自分で変えていけるもの。
手相もいま勉強中のタロットカードも「運命」を占うのに向いていて、自分で変えていけるところがいいなと思っています。

手相は、日々変わっていく手のひらを読む「天気予報」みたいなものだし、
タロットカードはおみくじのように、引いた1枚のカードの偶然性から自分で意味を見つけるもの。
どちらの占いも、その時のその人の心の状態を知るための健康診断みたいなことだと思います。

わたしは占いを、自分との対話や、モヤモヤを確認して払拭するために使っています。
占いに行き、人に話しているなかで、自分の考えが整理されていくこともありますよね。
何より占いを介して、自分や人間について考えるのって面白いんです。


プロフィール  石川愛子さん 
神奈川県出身。グラフィックデザイナー。
雑誌や書籍など、本のデザイン・制作を主軸に現在は活動。
また占い愛好家の母のもと、幼い頃より占いに親しみ、手相を読む「てよみ」の活動を不定期で行ったり、「デジネコクッキー」の名で、クッキーの製作販売を手がけている。
instagram:  てよみ:@ai_tym 、デジネコクッキー @digi_neko