プロダクトノーツ | TANDEN PANTS HIBI / WARA #01


「ととのえる」ためのTANDEN PANTSを開発するにあたり、大事にしたのは、身体をあるべき姿へと導くこと。

そこでキーワードになるのが、「上虚下実(じょうきょかじつ)」という言葉。
みなさんはご存知ですか?

これは、上半身は無駄な力が抜けていて、下半身は充実してどっしりと安定感がある状態のこと。
東洋では、理想の身体とされています。

今回の写真は、『ボンジュール ジャポン-フランス青年が活写した1882年-』(ウーグクラフト 著・後藤和雄 編 朝日新聞社刊)からの1ページ。
140年前の若い日本人の車夫の姿です。

身体の中心の丹田の位置でキュッと腰紐を結んで、下半身が安定している上虚下実な身体。
リラックス感と快活さのある姿は、見ていて惚れ惚れします。
女性は現代のようにウエストではなく腰の部分で帯をゆるりと巻いています。
柳のようにしなやかな着物姿。

それと比べると、私たち現代人はPCやスマホで上半身が常にガチガチ。
上虚下実とは真逆の状態だなと感じます。

だから昔の日本の衣服にならって、TANDEN PANTSを作りました。
昔の着物も野良着も皆、骨盤を締める仕様。
身につけると下半身が安定して、自然と丹田が意識できます。
身体の理にかなっていて、それに気づいた時には目から鱗でした。

TANDEN PANTSも、普段の生活の中から、身体をととのえる衣服でありたいと思っています。


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