二十四節気 勉強中|大寒

大寒 2022年1月20日-2月3日

本日1月20日、「大寒」を迎えました。
一年で一番寒さの厳しい頃のこと。
今年は東京でも最低気温が氷点下の日が続いたり、各地からの大雪の知らせを聞くことが多く、寒さが極まっている「大寒」らしさを感じます。

大寒は、二十四節気の最後の節気。最終日には節分があります。
昔のひとたちは、節分の翌日の「立春」を新年・春の始まりと捉えていました。
冬の締めくくりにあたる大寒。モチーフには、卵を選びました。

なんでも大寒に産まれた卵は、「大寒たまご」と言って、食べると一年が健康に過ごせ、縁起が良いとも言われているそう。
春に備え栄養を沢山蓄え、寒さに耐えて産まれる卵は滋養に富み、昔はとても貴重だったようです。

また1月30日から2月3日頃には、二十四節気七十二候で「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)と言われます。
鶏の産卵期は本来、春から初夏にかけてだけ。
鶏が卵を産み始めたら、それは長かった冬の終わりを意味し、春の訪れがまもなくであることの現れです。

私たちの身体とこころも、始まりの春に備え、あと少し寒さに耐え、じっくりと力を蓄える時期かもしれません。


さて、この連載も季節をひと巡りし、今回の大寒編にて一区切りとさせていただきます。
一年を通して二十四節気について、その時期の風習や身体、旬の食材などについて、自身も学びながらお伝えしてきました。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

最終回のモチーフに卵を選んだのには、もうひとつ理由があります。
卵は誕生の象徴でもあり、終わりは始まりです

まもなく迎える始まりの季節。
新たな連載やコンテンツをお届けしていく予定ですので、どうぞお楽しみに。



「二十四節気 勉強中」:
日本で古来親しまれてきた、1年を四季だけではなく、さらにこまやかに分けた「二十四節気」の暦を自身も学びながらご紹介。
昔ながらの暦や風習を知ることで、季節や自然とともに、ささやかに変化する身体に気を配り、先人の身体への知恵を学んでいきたいと思います。