おしえて!!からだせんせい 矢田部英正先生 #秋分・実践編2

#秋分・実践編1の後頭部ゆるめにつづき、みぞおち部分をゆるめる技法をご紹介します。

上腹部中央のみぞおち部分は胃腸と肝臓も近く、ストレス症状の影響があらわれやすい部分
心身が疲れてくるとこの部分が緊張してきます。
すると、てきめんに体調を崩すため、しっかりとゆるめておきましょう。

みぞおちゆるめ

1、みぞおちの位置と固さを確認。座りながら実践すると楽にできます。

 

2、みぞおちの上に軽く両手を重ねて、温めてゆるめる。

ポイント!
この部分から息を吐き、息を吸い込むイメージで呼吸を続けていくと、横隔膜や内臓が動いて柔らかくなってきます。
5分間を目安にゆっくりと呼吸をしていきましょう。

 

3、柔らかくなって、指を差し込んでも痛くない状態までゆるめる。

秋分期は、たわいもないことを丁寧に行うことが大事だそうです。
後頭部とみぞおちをゆるめて、不安定な季節に備えて下さいね。

 
次回は、12/21頃にお届けする「冬至編」です。
冬至の頃は、寒くて体調を崩したり、身体もこわばりやすい時期。
次回はそんな季節に備える、冬の身体の特徴と養生実践法をお届けします。どうぞお楽しみに。

今回のからだせんせい:日本身体文化研究所 矢田部英正先生

プロフィール
からだの歴史を研究する文化史家(武蔵野美術大学講師)。日常的な動作の中に歴史や文化があることを発見し、自分のからだを上手に使いこなす技術を伝える「身体技法講座」を展開。からだを整える椅子や食器を制作する作家でもある。
著書多数_『坐の文明論』晶文社、『たたずまいの美学』中公文庫など。