からだの養生 ·
おしえて!!からだせんせい 矢田部英正先生 #秋分・実践編1
知識編1・知識編2では、秋分期の季節と身体や過ごし方について教えていただきました。
秋分期は、自律神経が乱れがち。
今回は、自律神経が多く集まっている後頭部とみぞおち部分をゆるめる技法を、2つ教えていただきご紹介します。
後頭部ゆるめ
後頭部には小脳や脳幹など人間の本能にかかわる中枢神経が集まっています。
この部分が緊張していると、自律神経が失調したり、ひいては脳梗塞を引き起こすことも。
後頭部は常に緊張をゆるめておくことが大事です。
1、 頭蓋骨と首の境目を確認。
2、頭蓋骨と首の境目の凝りを感じるポイントを指で押さえる。
3、ポイントを指で押さえながら、首を小刻みに左右に振り、振動を与えてゆるめる。
ポイント!
PCやスマホを多く使う方は、特に凝っていたり固くなりやすい傾向があります。
家事や仕事が終わったあとに3分から5分程度、固さが和らぐまで実践してみて下さい。
寝る前におこなうのも効果的です。
#秋分・実践編2へつづく
今回のからだせんせい:日本身体文化研究所 矢田部英正先生
プロフィール
からだの歴史を研究する文化史家(武蔵野美術大学講師)。日常的な動作の中に歴史や文化があることを発見し、自分のからだを上手に使いこなす技術を伝える「身体技法講座」を展開。からだを整える椅子や食器を制作する作家でもある。著書多数_『坐の文明論』晶文社、『たたずまいの美学』中公文庫など。