おしえて!!からだせんせい 矢田部英正先生 #冬至・実践編2
実践編1「腹式呼吸」につづき、仙骨体操を教えていただきました。
気圧が下がり、腹圧の弱まる冬至期は、腰痛やギックリ腰になりがち。
骨盤を形成している仙骨をしっかり締めて、腰が抜けやすくなるのを防ぎましょう。
◆仙骨体操
1. 仙骨の位置を確認。背中側の骨盤中央にある三角形の骨が仙骨。
座って尾てい骨に中指を当てた位置が仙骨の目安です。
2.仙骨に手を当てたまま、寝転びます。
次第に手を当てた部分から仙骨が内側に入り、骨盤が締まってきます。
3, 股関節部分から外側に向かって足を開くと、骨盤がより締まります。
ポイント!足首のみを開くのではなく、足の付け根から広げます。
180度足を開くバレエの1番の立ち方をイメージすると良いでしょう。
今回は、冬至期の身体について、またこの時期におすすめの養生法を教えていただきました。
矢田部先生には立春編から冬至編まで、季節によって変化するの身体の特徴や、その時期おすすめの養生法や体操をご指南いただきました。
あらためまして、ありがとうございました。
約1年に渡り、私も取材しながら学び、季節と身体の変化に向き合うようになりました。
不調な時期も、今はそういう時期だからこういう症状が出ているのだと、不調をマイナスに受け止めることがなくなり、自然と調和しながら心身を整えることの大切さを知ることができました。
皆さんの日々の養生にも、少しでもお役に立てていただけたら嬉しく思います。
また来年は春分の頃、少し新しい形でお届けしたいと思っています。どうぞお楽しみに。
©️ Gandhara INOUE
今回のからだせんせい:日本身体文化研究所 矢田部英正先生
プロフィール
からだの歴史を研究する文化史家(武蔵野美術大学講師)。日常的な動作の中に歴史や文化があることを発見し、
自分のからだを上手に使いこなす技術を伝える「身体技法講座」を展開。からだを整える椅子や食器を制作する作家でもある。
著書多数_『坐の文明論』晶文社、『たたずまいの美学』中公文庫など。